小川町小瀬田プロジェクト

小川町の小瀬田を舞台にした、自然景観の回復、農業の体験などを通したローカリゼーションの実践的な学びの活動記録。
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田んぼの作業(苗箱の設置、くろぬり)、ジャガイモの土寄せ
2009年 04月 29日 |
c0167329_053646.jpg雲ひとつない青空とさわやかな空気、がび鳥がにぎやかにさえずり、時折、鶯、キジや山鳩の声が聞こえました。沢の水は冷たいのですが、田の土と混ざった水は温かく、春を感じさせてくれます。
この作業が今年の田んぼの出来を示す第一歩となると思うとドキドキしますね。

小瀬田は新緑が輝き、鳥の声が響き、素敵な時間が流れていました。




●節気  
二十四節気:穀雨(こくう/田畑の準備が整い、それに合わせて春の雨の降るころ)
七十二候:霜止出苗(しもやみてなへいづる/霜が終り稲の苗が生長する)
●天候: 晴れ
●参加者:中川さん、石田さんと子ども2人、山崎さん2人、横川
●活動概要
・苗箱の設置
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・ジャガイモの土寄せ
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<活動詳細>
1、桑原さんが苗代に水を揚げる。
2、水がいっぱいになる間、よっちゃんとじゃがいもの土被せ。
  陽が当たると、当たった所が緑色になり、じゃがいもが「えぐく」なり、まずい。
3、水が全体に回ったので、裸足になって(地下足袋など)、土をほぐすと同時に水抜け防止のために粘土質を固める。
  (固める+柔らかくする)
4、ビニールハウス前の苗箱を苗代におろす。
  キヌヒカリ(?箱)
  イセヒカリ(17箱)
  もち米 (?箱)
5、苗代に苗箱を並べる。
  赤ちゃんのベットを作るよう、土を平らにならし、底に隙間が出来ないように丁寧に置いていく。
  種類の違う苗箱を間違えないよう、確認しながら並べる。
6、最後に防寒とカラス除けのために、ネットをかける。

終わったのは5時を少し過ぎていました。

今回も新しい方と出会えて楽しかったです。
ぽったんと石田さんの二人の子どもたちの野遊びが楽しそうで、声を聞いているだけ
でも幸せな気持ちになりました。

<四方山話>
・くろぬり
水抜け防止のために粘土質を固める作業は、いわゆる「くろぬり」と呼ばれる作業で、わかりやすく「畦塗り」ということもあるようです。「畦」をなぜ「くろ」というのかちょっとわかりませんが、農家の方と話していると、よく出てくる言葉ですね。最近は機械で行う「畦塗り機」も開発されているようです。でもそれを「くろぬり機」とは言わないなぁ、との桑原さんのお話でした。
さらに桑原さんの言を借りると、この「畦塗り機」はとてもよくできた機械らしく、見ていると、本当に「おお!」という感じになるそうです。ただこの畦塗り機は、「畦塗り」以外まったく使い道のない機械だとのことで、この時期以外は倉庫で眠っていてもらうしかないようです。
そして、それを人の手で行う「くろぬり」、桑原さんは、「一連のお米づくりの作業のなかで一番きつい仕事かもしれない」とおっしゃっていました。
たしかに、かなりきつい作業でした。

・くろに穴を開けてしまう蟹
どこかからやってきてこの大事な大事なくろに穴を開けてしまう蟹が、非常に困り者だということで、田植えの神さまが、その蟹に言うことをきかせる「ほかひ歌」が、田楽のもとになるくらいに古い時代から残っていたという話を、折口信夫に読んだことがあって、やりながらそれを思いだしたりしつつ、
たしかに、これに穴を開けられたら腹立つだろうなぁ、とか、
今度、その田植えの神さまと蟹のやりとりを物語ってみたいなぁ、とか、
仕事中にそういう勝手な世界に浸ったりできるところが、農作業の素晴らしいところですね。

・苗半作
「お米のできの良し悪しは苗のできに大きく左右されるため、良い苗を育てれば、稲作の半分は成功したも同じ」という意味の言葉です。
今回、26日のもみふりと29日のくろぬり等を経験させていただいて、(それでもごくごく一部の作業にすぎないのでしょうが)苗づくりの過程のデリケートでタフな仕事の内容に、「苗半作」の意味を、少し、実感できた気がします。
もしこのあと、機械植え・機械刈りをしたり、農薬で雑草を抑えたりする方法をとれば、もう「苗半作」どころか「苗七作」か「八作」くらいだろうねぇ、と、桑原さんのお話でした。

(報告:横川、中川)
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