人気ブログランキング |

小川町小瀬田プロジェクト

小川町の小瀬田を舞台にした、自然景観の回復、農業の体験などを通したローカリゼーションの実践的な学びの活動記録。
Top
ハウス内で種植え、農機具店への買い物など
2008年 05月 10日 |
 今日はあいにくの雨模様。雨の日はあまり野菜をいじらない方がよいため、ハウス内で種植えを行った。種植えは、ピートモスというコケなどが堆積して出来たものを使った。初めて見たが、軽く扱いやすい上に、養分は無いが「地力」があるため種を発芽させるには適しているとのこと。その後、小瀬田への見回り、農機具店への買出し、今後の活動計画の話し合いなどを行い充実した一日を過ごした。



●節気:二十四節気:立夏(りっか/夏立つ日で、暦の上ではこの日から立秋までが夏。
     山野に新緑が目立ちはじめ、風も爽やかになって、いよいよ夏の気配が感じられる)
     七十二候:蛙始鳴(かわずはじめてなく/結婚相手を求めて雄ガエルが鳴き
     始める時季)
●天候:雨
●参加者:加藤久人、Hoshino、ペンギー、ゲンジン  計4人
●小瀬田の様子
・2月初旬に蒔いた菜の花がほぼ満開。蒔いた時季が遅かったので開花が遅れ背も低いが、マバラに咲いた様がとってもキレイ。桑原さん曰く「夜空に輝く天の川のよう」。
・いつも昼食を食べるエリアは、前回(5月1日)来た時には目立たなかったイタドリがニョキニョキと生えていて、植物の成長の早さに驚いた。
・前回(5月1日)耕したなつみら畑にもすでに草が生え始めており、早く種まきをする必要性を感じた。
・雨も気にせず、ガビチョウが賑やかに鳴いていた。

●活動概要
・桑原さん宅前のハウス内で種植え
・小瀬田の見回り
・農機具店への買い物
・今後の活動の話し合い

●活動詳細
<桑原さん宅前のハウス内で種植え>
 ピートモス※(コケなどが堆積してできたもの)をポットに詰めて種まきをした(種は自身の大きさの2倍ぐらいの深さに埋めるのが基本)。作業は、まずピートモスのpH(ペーハー:水素イオン指数)を測定してから行った。若干酸性だったので、中性(pH7.0)にするため灰を少量加えた。pHが安定しないのがこの材の課題。
 ピートモスは、あらかじめ桑原さんが液肥(バイオガスプラントから出来たもの)や灰を加えたものを使った。買った当初は赤茶色っぽいが、時間が経てば経つほど黒くなっていく。養分は無いが「地力」がある。種が発芽するためには、養分はあまり必要ないが、十分な水と空気が必要。養分が多すぎると発芽しなくなってしまう。ちょうど赤ちゃんの出産に多くの栄養が必要ないのと同様。
 ピートモスは初めて見たが、土と比べとても軽く、農業の重労働を軽減するのにも役立つと思った。北海道や海外からもってくることになるので、桑原さんは、この代わりに小川でとれるオガクズが使えないか研究中とのこと。
※(記録者注):ピートモス (英語 peat moss)とは、ミズゴケ、アシ、ヨシ、スゲ、
      ヌマガヤ、ヤナギなどの植物が堆積し、腐植化した泥炭(でいたん)を脱水、
      粉砕、選別したもの。農業、園芸用土、もしくは土壌改良材として用いられる。
      通気性、保水性、保肥性が高く、有機酸を含むため、通常酸性を示すが、石灰
      を加えて中和し、中性にしたものもある。(出展:ウィキペディア(Wikipedia))
<小瀬田の見回り>
・雨の日はあまり野菜をいじらない方がよい。雨に打たれている土は、植物にとってあまりよくない。農民は手を出さず、ただ見回るのがよい。
・ジャガイモはとてもよい感じで成長している。根元には親指ほどの小芋。雑草もいい時期に対処できたのであとは楽。ほんの少しカナムグラが出ていたが今回は問題なし。この植物の退治の時期が少しでも遅れると、作物をあっという間に圧倒し、作物にからみ付き畑の中に入れないぐらいに広がってしまう。適した時期に適した仕事をしっかりやることが、農では本当に大事。
・キュウリは網の上を這い上がっていっており、下の方からごくごく小さな実ができはじめている。7節目ぐらいまでは芽かきをすると、そのあとのキュウリがうまくできる。
・ハウスで栽培しているステビアの葉は、かじると思いがけない甘み。紅茶に浮かべたり、甘味の必要とする料理に加えたりして活用できる。

<農機具店「こいけや」への買い物>
 昼食後、農機具の勉強と購入を兼ねてお店に行った。店は、農家のための専門店という感じで、農機具はもちろん、衣類、種、農業に関する本など様々なものが置かれていた。桑原さんと相談し、なつみら畑に蒔く種2種(「枝豆」(湯上がり娘)と「落花生」(千葉半立性))と鍬を3本購入した。

<今後の活動の話し合い>
■田んぼ・畑
 ○5月17日:なつみら畑の種まきなど
 ○5月18日:田んぼの畦の整備など
 ○5月中~下旬:機械での代かき(手植え部分(なつみら田んぼ)も含めて)
 ○6月上旬:機械での田植え(手植え部分(なつみら田んぼ)以外)
 ○6月21日(土):なつみら田んぼの第二回代かき ※人力で歩き回って行う
 ○  26日(木):土の状態を見て軽く土を動かす必要があるかも
 ○  28日(土):地元保育園のみなさんといっしょに田植え、オオムラサキの放蝶会
■畑
 ○6月中旬(14・15頃):ジャガイモの収穫
   ※5月(中旬ころ)に出来ればもう一回土寄せをしたい
 ○7月第1週:大豆の種まき
 ○  第2~3週:大豆畑の土寄せ
     ※大豆は単に肥料を多くあげても葉が大きくなるだけ。実を大きくするためには、
      水と空気を集めて土寄せする必要がある。
■その他
 ○6月中~下旬:ホタルの観察
  ・夜泊まりで来た時に小瀬田に行って観察してみよう。ホタルの餌になるカワニナが
   たくさんいるので期待できる。
 ○7月5・6日頃:第1回田んぼの観察会(昆虫、植物)
  ・講師を招いて教えてもらう。
   (講師(案):畠山さん(埼玉県農林総合研究センター生物機能担当))
  ・その後も数回にわたり観察会を実施する。
    ※大豆の種まきもタイミングが合えば同じ日に実施したい。
    ※観察会に限らず、農作業の間も写真をたくさん撮って記録して行く。
 ○秋にかけて:ナーサリーの準備
  ・有用母樹さがし、みんなで種取り・種まき
    ※時期を逃すと種取りができなくなるので注意が必要

■小瀬田以外の活動
 ○5月末~6月上旬:菜種油用の菜の花の収穫
  ・「小川菜の花の会」で収穫を予定している。小瀬田と同じくらいの広さの菜の花畑
   があり、採った種から菜種油を作る予定。この油は本当に美味しい。昨年は500本
   できた。今年は1000本くらいできるのではないだろうか。日程は、種の出来具合
   と天候によるので間近になっての案内になるが、手伝ってくださる方を募集している。

 ○中米からの有機農業研修(小規模農民支援有機農業技術普及手法コース)
  ・中米10ヶ国から10名が参加。先日、JICAとの参加者選考会議があった。
  ・今年は8月27日~9月9日で開催予定(昨年は8/27~9/7)
  ・プログラムの一つに「井戸の上総掘り実習」を検討している。重機等を必要とせず、
   簡便な仕組みで女性の力でも掘れる、適正技術による井戸掘りの講習。
  ・なつみらとも、何らかの形で協力していけると面白い。

● 四方山話
・生きもののpH
 生きものは生きている時は中性。死んでから、アルカリ性、酸性等に分かれる。例えば、木は燃やすと「炭」「灰」「木酸」になる。「炭」は中性、「灰」はアルカリ性、「木酸」は酸性。

・命の力の不思議
 食べるというのは「生きものの命をいただく」ということ。例えば、大豆を通常の育て方(農薬や化学肥料を使用したもの)と有機で育てたものは栄養素など変わらないものが出来る。それを適切に保存して種として使った場合、前者は年を追うごとに発芽率が下がる。有機で育てたものはさほど発芽率が下がらない。前者は5年くらい経つと全く発芽しなくなる。成分分析など科学的には解明できないが、種が持っている命の量?が違うと思わざるをえない。そうさせるものは何か。たとえば川は常に流れ変化していて定まったものではないが、たしかに存在する。生き物の生命力をささえるものは、そのような流れ、いのちの流れともいえるものではないか(人によっては宇宙のもつ目的、方向性?ともいう)。たくさんのいのちをもらったものは強い(有機で育つ植物)。化学肥料でも植物は育つが、化学肥料はいのちではないから、弱いのではないか。ヤギなども自分にいいもの、悪いものをしっかり見抜く力を本能的にもっている。Oリング
テスト(快医学の手法)など、エネルギーの流れに対する反応で体のよいところわるいところ、体にあうもの、あわないものを感知することもできる。エネルギーに対する感受性は人間も本来もっている。

・適正技術
 女性一人の力でも100メートルも下の水脈まで土をほり井戸をつくる簡便な技術「上総掘り」がある。必要なのは根気。

・どうしてミツバチは自分たちが必要以上な蜜を集めるのだろうか
 一言で言えば、人が大事にしてきたから。例えば、牛が自分の必要以上に乳を出すのと同じ。蜂も、人間が蜜をとるために大事にしてきたから繁栄した。蜂は、人間最古の家畜(昆虫)ではないだろうか。

・鍬の地域性
 農機具店で秩父地方独特の鍬が売っていた。先が2つに割れたものや、2本歯のマンノウなど。今まで農具をじっくり見ることなど無かったが、農具の地域性なども調べると面白そうだと思った。

●番外編
・話し合い終了後は、桑原さんお薦めの「かやの湯」(寄居町と東秩父村との境に位置)に入りにいった。500円で入れるちょっと秘湯めいたひなびた温泉宿(実際には鉱泉)で、なかなか情緒があった。
                                                  以上
<記録:ゲンジン、加筆修正:ペンギー、加藤久人>
<< なつみら畑作業(播種、ヤツガシ... PageTop ジャガイモの土寄せ、もみをふっ... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
双葉 Skin by Sun&Moon