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小川町小瀬田プロジェクト

小川町の小瀬田を舞台にした、自然景観の回復、農業の体験などを通したローカリゼーションの実践的な学びの活動記録。
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畦塗り、電気柵の撤去、なつみら畑の作業など
2008年 06月 01日 |
 今日は、田んぼの畦塗りと、電気柵の撤去、なつみら畑の手入れを行った。畦塗りは、土をすこし踏んで粘りを出し、つみあげて側面を力を入れて塗りこむ。田んぼには、シュレーゲルアオガエルの卵が田んぼのあちこちにあり、オタマジャクシとなって泡の中でうごめいている卵隗もあった。アカガエルのオタマジャクシは足が生えて、カエルとなりつつあるものも多い。



●節気:二十四節気:小満(しょうまん/陽気が高潮して、万物がほぼ満ち足りてくる)
     七十二候:麦秋至(ばくしゅういたる/ムギを刈り入れる頃)
●天候:快晴(里緑濃く、空すっきり青く、雲白さがきわだつ)
●参加者:Osaki、Ohata、加藤久人、Q、ペンギー  計5人
●小瀬田の様子
・なつみら田んぼに水が入っていた。カモのペアが遊ぶ。ハクセキレイも何羽かきていた。
・シュレーゲルアオガエルの卵が田んぼのあちこちに。泡の中に黄色の米粒ほどの卵がいくつも。すでにオタマジャクシとなって泡の中でうごめいている卵隗もあり。アカガエルのオタマジャクシは足が生えて、カエルとなりつつあるものも多い。ヤゴも多い。ゲンゴロウ、オケラも見受ける。
・そばのいさむさんの田んぼは田植えが終わっている。私たちの苗床は元気に伸びて青々している。

●活動概要
・畦塗り
・電気柵の撤去
・なつみら畑の作業

●活動詳細
<畦塗り>
・田んぼの土をすこし踏んで粘りを出し、つみあげて、側面を力を入れて塗りこむ。土は固めの方がよい。土の柔らかさは陶器を作るときの粘土生地くらい。作業の基本は土壁と同様。水分が多すぎるとひび割れが起きる。生えてる草はひっくり返して根を上にしてそのまま塗り込む。
・田んぼの中の畦はシートは貼らなくてもよい。そこにシュレーゲルアマガエルが卵を産む。イノシシやモグラは田んぼの外側をシートでふさぐことで入ってこれない。
・田の注水口の下部には、かつてここで使われていた肥料袋(ビニール製)を拾って使っているが(昔は筵<むしろ>を使っていた)、それをめくると昔はドジョウがいっぱい集まっていたもの、今は見かけない。

<電気柵の撤去>
・田んぼのまわりに張り巡らせていた伝柵を撤去。電気の通る線は、身体に電柵が触れてもびくともしないので、ピンク色の鼻づらを狙う(20cmの高さはウリボウ、50cmの高さは大人用)。ここは怖いとわかれば他のイノシシにも伝えるようでこなくなる。

<なつみら畑作業>
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・サツマイモ(安納イモ)の定植。(畝幅80cm、株間40cm、計30株南東側二畝)
  →株間は30cmのほうがよかったが問題はない。
・17日に播いたミヤマコカブは密集し過ぎ。間引きする手間がより大変になるので、タネ播きは初めから作業が困難にならぬよう、それをみこんでおこなう。
・雑草は、一見、拡がっていないように見える今の時期に取る。まだ大丈夫だな、と思って次に来る時は手遅れだったりする。特にツユクサは取り除く。
・エダマメは早いうちに収穫するので、株間に和棉(大畑さんのタネ)を播く。相性がよい。
・17日に播いたラッカセイはカラスにほじくられているものが多々ある。やつらは賢く、収穫前のラッカセイを掘り、莢から出して食べてしまう。基本的にカラスは飢えてないのでいたずらする余裕がある。
・土壌分析結果はあまり気にしなくてよい。肥料分が少ないほうがかえっていい。カリ過剰の原因はわからないが、土壌の採取工程に手違いがあったのではないか。

● 四方山話
<クワの実>
・すばらしくおいしい実をつけたクワの実があったが、折れてしまった。中はカミキリムシにやられていた。自分の危機を感じて、実をいっそう甘くして、鳥をたくさん呼び寄せ、種を運ぶということなのだろう。自分のことだけ考えていると実りは少なく、他のものためを思うと実りが多いというのは人間も同じ。
・果実はストレスを与えるとよく、剪定などを行うのはこの原理。一方、葉ものはストレスあたえると実をつける方に向かうので、ストレスをできるだけすくすく育てる。

<野口種苗店>
・固定種を大事に育て、販売している。おやじさんがもと手塚プロ(漫画)出身で、とてもおもしろく、種の話になると止まらない。加藤さんが訪ねたときは、ミヤマコカブの種(菜の花の仲間は交雑しやすい)の栽培地をみせてもらったが、30分も車で山の中に入った場所で、まわりの人にも菜の花をつくらないようにお願いして作っていた。固定種を守るということは大変なことだ。
・大崎さんが、この種苗店で春まきの野菜の種を全種類買ってきて、好きなものを分けてもらった。

<イノシシ>
・イノシシは、イネが乳熟(穀物の果実が成熟するにいたる初期の段階。種子の胚乳が乳状をなし強く押すと半流動性の白い中身が押し出される時期)したのを見計らってやってくる。田んぼに入ったときの足跡をみるといろんなことがわかりおもしろい。まず好奇心の強いウリボウが入ってくる。
・イノシシの力は半端でない。土手を崩し、大岩を動かし、コンクリートの側溝もひっぺがす。
・大崎さんは、長野県ではイノシシ狩についていった経験がある。とったイノシシは、まず首筋の肉をそぎとって生で食べるのをみて驚いた。小瀬田では紐をわっかにしたようなものに餌をおいておびきよせ、足が入ると縛り上げるわなを使うが、捕らえられたイノシシは凶暴なので、猟友会を呼んで仕留めてもらう。
・堆肥の下に集まるミミズを狙ってイノシシがやってくるので、畑近くに堆肥を作るときは注意が必要。今のところ、それを防ぐ有効な手段は無い。

<オオスズメバチ>
・昆虫界で世界最強。ミツバチの巣箱に最初は1匹でやってくる。まだ客というかんじ。そのうち仲間つれてくる。そのうちお尻をミツバチの巣箱にくっつけだす。こうなるとその巣箱はオオススメバチのテリトリーとなり、近づく人間をアタック。ついにはミツバチを全滅させる。客のうちにハエタタキで殺すべし。養蜂箱の前に置くスズメバチ用トラップは一度入ったら出てこられない形状。ミツバチを捕まえると肉団子にして運び去る習性があるので、そのコース状にトラップを置いている。
・オオススメバチは焼酎につけるとよい傷薬。毒のあるものは翻って良薬になる。マムシも同じ。マムシを焼酎につけるときは、断食をさせて、すっかり糞を出してからつけるべし。ミツバチ療法というのもある。
・スズメバチの天敵は人間(すべての生き物の天敵といえるが)と熊。

<米>
・東北は米を作る前は、雑穀をつくっていて飢饉はなかった。米は本来的には東北に適した作物ではない。

<有機農業>
・有機農業は販路が少ないことが課題。慣行農業と同じ量はつくれない。少し虫がついたら除かれ、すぐに収穫の3~5割減となる。有機農業で小川町に入って、慣行農業に変わった人もいる。でも農業で生きる仲間であることはかわらない。
・小瀬田のビニールハウスでは、今、キュウリやトマトが花を咲かせ、実をつけていた。ウリバエやカメムシも若干発生。ウリバエは朝早く捕らえるのがよい。効率的に捕らえられる時間帯にやらないと労力の無駄。トマトはうしろにまくものは状態のよくない印(栄養過多か、栄養不足か、病気か??)
・有機農業は、肥料分がありすぎる方がないより悪い。病気になって手が打てない。栄養不足は足すことができる。

<大崎さんの引き売り>
・青山で引き売りで、小川町の野菜を販売しはじめた。「次いつくるの」と声がかかり好評。果物は今は出していないが要望多い。ラスベリー(ブルーベリー?)などは芽が出たところを15cmぐらい切って、鹿沼土にさすと増えるのでいいかも。これから暑くなったときどうするか。果菜は水に浮かべておくといい。トウモロコシはすぐにゆでて売るといいなど、桑原さんからのアドバイス。

<小瀬田の生き字引 イサムさんの話>
・昔は大変な仕事はみんなで協働で作業したよ。昭和42年に耕運(耘)(うん)機が入ってきた。
・農家はね、無税にするべきなんだ、そうしたら農業続けられる。
・今年は、腰越の方で5反の田をやってるよ。そのうち3反7畝は自分ので、あとは人のをやってやってるんだ。

●その他
・大崎さん、リヤカーを桑原さんからもらう。錆びているがやすりをかけて、ペンキを塗り、車をかえれば十分つかえるとのことで、車につんで持ち帰る。青山に登場したらすごい。
・大根、ニンジン、玉ねぎ、ジャガイモ(2月に皆で植えたもの、まだこぶりだがジャガイモらしい大きさになってきた)をいただく。雪ちゃんからはツバキの花びらでつかった酵母をいただく。
・小瀬田のハウスで生育中のキュウリを昼食時に桑原さんよりいただいた。疲れたからだに嬉しい水分。

●今後
・東秩父にえばらさんという森林インストラクターがいて、子どもたちと植林をしたいという思いをもっているらしい。つながれるとおもしろいと思う。樹木に詳しい小川町在住の輪湖さんが協力してくれる。
                                                   以上
<記録:ペンギー 加筆修正:Q>
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