小川町小瀬田プロジェクト

小川町の小瀬田を舞台にした、自然景観の回復、農業の体験などを通したローカリゼーションの実践的な学びの活動記録。
Top
畑の草刈り、田の草取り、ホタル観察など
2008年 07月 12日 |
 午前中は畑の草取りが中心。お昼前に、田んぼの草取りをちょっとだけする。水温はかなり高いが、オタマジャクシや大人になりかけのカエルは平気で泳いでいた。昼食を食べた後、再び草取りを始めるが、照りつける日差しと、もはやお湯となった田の水で少しめまいがしそうになってきたので、三時過ぎに作業はやめとした。その後は、翌日の流しそうめん用の竹の切り出しとセッティング。夜はホタル観察を行った。



●節気:二十四節気:小暑(しょうしょ/大暑来れる前なれば也))
     七十二候:温風至る(あつかぜいたる/温かい風が吹いてくる)
●天候: 晴れ
●参加者:加藤久人、Nakagawa、Q 計3人
 (ホタル観察から参加)ゲンジン、サト
●活動概要
・畑の草刈り
・田の草取り
・ホタル観察

●活動詳細
<畑の草刈り>
・午前9時の時点ですでに日差しが強く、暑い一日が予想される。前夜七時過ぎに小川町では強い雷雨があった。
・最も草に覆われているヤツガシラの畝から草刈りを始める。トウモロコシ、サツマイモ、エダマメの畝も順次おこなう。エダマメは近くに草が多いと、そこを根城にするカメムシ類が飛来し、ちょうど花が実になる頃に食害するので、草刈りは丹念にする。
・かなり草がおい繁っている畑の真ん中の未使用部分は、桑原さんが草払い機で短時間のうちに片付けてくれた。
・ミヤマコカブは、気温が高くなって虫害も多く、実は越冬しておいしくなるので、やはり秋播きのほうがよさそう。田植えのときにみんなで草を取り、間引きしたおかげで、実が大きくなっているものもある。
・ビニールハウス寄りの一番南側の畝に桑原さんが植えたホドイモの花が咲いている。正式名称はアメリカホドイモまたはアピオス(Apios americana)。蔓状であり葉も花も一瞬クズに似ていて、同じマメ科に属する。花は綺麗で香りがよく、ホドイモを常食していたアメリカ先住民の間でも、特にこの花を女性のホルモンバランスを整えるために薬用にしていたという。また、この花を食べてみるとほのかに甘い味がし、Bashoさんが天ぷらにして食べることを提案。
・スイカに小さな実がついていた。
・畑に自然に生えているクリの苗木は、作物の邪魔にならない限り適期に掘り上げ、今後の植樹用ナーサリーに移植できる。
  (*ちなみに、日本在来のホドイモを高麗川あたりで育てている人がいるのを
  野口種苗店で耳にしたことがある。Q筆)


<田の草取り>
・お昼前にちょっとだけ草取りをする。水温はかなり高いが、オタマジャクシや大人になりかけのカエルは平気で泳いでいる。
・前回、草取りをしたはずの箇所にもコナギが根付いて大きくなっていることから、泥の中に埋めたものが浮き上がってきて生き返ったのではなかろうか、ということで、今回はなるべく田の外、畦上に向かって抜いたコナギを投げる。
・イネの株元をかき混ぜつつ、抜いたコナギの束で雑巾がけをするように手にそのまま持って掻く。これを両手でやるとはかどるが、慣れている桑原さんと違い、参加者は時間が倍以上かかっている。この際に、根の泥を水の勢いで落とすようにすると、活着率が悪くなり、そのまま浮いてから太陽光によって根付かずに枯れてゆく。
・昼食を食べた後1時半から再び草取りを始めるが、照りつける日差しと、もはやお湯となった田の水の足湯効果により汗がだらだら流れ、少しめまいがしそうになってきたので、三時過ぎの水飲み休憩でそのまま作業はやめとする。
・ウキクサはやはりイチョウウキゴケだった。bashoさんの話によると千葉では県指定の天然記念物。

<ホタル観察>
・桑原さん宅で夕食をごちそうになった後、小瀬田へホタルを見に行く。数は「乱舞」とまではいかないものの、田んぼや水路など、そこここに明滅しており幻想的。田んぼには、ヘイケボタル(弱い光)が多い。ビニールハウス後ろの水路沿いの森には、ゲンジボタルの光が目立つ。ゲンジは、ヘイケより一回り大きくかなり明るく発光するので、流れ星のように光跡が残る。
・ぽったんが葉っぱの中に閉じ込めて提灯のようにしたホタルの光をサトちゃんに見せながらみんなも楽しむ。空が晴れて半月がくっきりと輝くとホタルの光が見えにくくなってしまう。蒸し暑い晩がホタルを見る絶好のタイミング。この光を、来年、再来年、そして数年後の近い将来「乱舞」するような環境にしたいものだ。

   ※ゲンジボタル→大きさは12~18mm、水量の豊かなきれいな流れに住む、
     識別のポイントは、体が大きくて胸に十字型の黒斑があること、光の色は黄緑色。
   ※ヘイケボタル→大きさは7~10mm、沼地や水田のような止水に住む、
     識別のポイントは、体が小さくて胸の黒斑が棒状なこと、光の色は青緑色。
     (自然観察ハンドブックより:ゲンジン筆)


●四方山話
・いさおさんがずっと米を作っていた二枚を除き、草や樹木まで繁っていた小瀬田の休耕田を最初は二枚から桑原さんが田んぼに変えてきて五年経つが、先日いさおさんから「桑原さんが田んぼやるようになってから、うちの米にとっても良くなったよ」と感謝されたという。理由を尋ねると、それまでいさおさんのお米は多くが斑点米になってしまい、それは入熟期のカメムシの害によるもので、そのカメムシが住み着く草むらを、桑原さんが刈り取って田にしたことが一番大きな理由。そのように、周囲の草むらを刈り取っておくことだけでも(もちろん長らく放置された後の最初の手入れは大変な労力である)、どれだけ大切なことかが結果としてはっきりしている。

・先日、ジャガイモを収穫した畑一枚2反分には桑原さんがダイズの播種を済ませていた。この畑を来季は田んぼにすることも考えている。

・田んぼに入ると痒くなる、という症状について
  田植え、草取りに参加した人の中で、程度の差はあるものの、虫さされに似た発疹が出て、猛烈な痒みが続く症状が見られていた。何か、虫がいるのでは? という話しになっていたが、調べた結果、水田皮膚炎と呼ばれるものであることが判明した。鳥類住血吸虫という虫の幼虫であるセルカリアが皮膚内に侵入することにより、あの発疹と痒みが訪れるもよう。怖ろしい虫の名だが、人間への健康被害はない。人間の身体の中では生きられないようだ。ただ、虫の幼生ということで、皮膚内に入るにはあまりにも大きいものであるため、拒絶反応としての痒みや腫れも長引くものと思われる。ステロイド系の塗り薬で症状を緩和することができるもよう。また、梅雨時をピークに減っていくようなので、しばらくの辛抱ということになりそう。ただ、女性は発疹の後が残るのもかわいそうなので、田植え用の長靴などを着用した方がよさそう。(basho筆)

・一度水田にはびこるとイネを駆逐してしまうというコナギとは?ミズアオイ科の一年草Monochoria vaginalis Presl. 本州以南、沖縄、台湾、朝鮮半島、中国、マレーシア、インドに分布する。夏の開花期に全草をとり、水洗いして日干しにしたもの30gを水に入れ15分煮沸させ、蜜10〜15gを加えてさらに5分煮沸後、一日1〜2回に分けて服用。中国では慢性気管支炎にもちいる。(原色牧野和漢薬草大圖鑑より)
 とはいえ、花が咲くまで待っていては、イネの成長を阻害することになるので、イネを植えていないところに生えているものなら利用できるかもしれない。

・池
 休憩後、ほてったからだを冷やすために、池からの水路流入口で水浴びをする。池の水面が目の高さにあり、種類のわからない魚の稚魚、エビなどを多数発見。

・虫
 綺麗なタマムシのオスを発見。メスを探して美しい姿をアピールしながら飛んでいる。Qちゃんが腿裏をハチに刺された。桑原さんのミツバチはかわいそうに針を刺した箇所に残し、ふらふらと歩いている。クモが特効薬とのことで、桑原さんがクモを素早く見つけて潰し、刺された箇所に塗布してくれると、痛みが広がらず収まっていくのがわかる。

・竹の伐り出し
 水浴びしてリフレッシュ後、桑原さん宅にもどり、裏山の家の竹林に孟宗竹を伐らせてもらいに行く。(春にみんなでタケノコを掘らせてもらったところ)
 なるべくまっすぐのものを探し、まだ一年目であったが形の良いものを伐る。枝を落とし、必要な長さに切り、支柱に使えそうな部分とともに運び出す。
 桑原さんが鉈で半分に割り、流したそうめんと水が溢れ出ないよう深いほうの側の節を抜き、割り口を綺麗にした後、小瀬田に軽トラックで運び、用水路から水を導けるよう勾配を調整しながら工夫して支柱を立て、明日のそうめん流しに備える。

・今後の夏の作業
 とにかく午前中でもかなり暑くなるので、前夜に腰越に宿泊するなどして朝からの作業の開始を早くする努力はもちろん、こまめに水を飲んで休み、作業後に池や水路で水浴びできるような格好と着替えの準備などして参加者は作業に備えたほうがよい。
                                                  以上
<記録:Q、加筆修正:加藤久人、ゲンジン>
[PR]
<< なつみら田んぼの草取り、流しそ... PageTop 田の草取り、なつみら畑の草むしり >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
双葉 Skin by Sun&Moon